愛用のもう1本 ESP / Navigatorストラトキャスター ソニックブルー [ギター・アンプ・エフェクター]
1ヶ月前に公開した、カスタムオーダーの愛用ストラトキャスター http://blog.so-net.ne.jp/beartrack/2006-09-12 が、私の想像以上にご好評でしたので、もう1本の愛用機も公開します。
購入は平成15(2003)年10月20日。実は、この1本を前から狙っていたわけでもなく・・・東京出張の合間に、交換用の弦を買うついでにフラ~っと御茶ノ水に出掛けたのがマズかった(笑)・・・じゃなくて、偶然の良縁でありました。
例の自称ステュアート・アダムソン・モデルのカスタムオーダーでお世話になった、御茶ノ水のESP本店にお邪魔した際のこと。何気なく店内を見回していたら、壁に掛かっていたチョット塗装のはげた(どうやら試し弾き用だったみたい)ソニックブルーのストラトキャスターに目が釘付けになりました。意味もなく胸がドキドキと騒ぎ、金縛りにあったような状態がしばらく続き・・・そして、口から出た言葉は、
「これ、音出させて下さい!」
アンプから出る音は、私がカスタムオーダーした例のストラトよりも、丸みがあるというか空気感があるというか・・・こういった感覚を的確に言葉で表現するのは難しいのですが・・・やはり出音も含めて、1960年代中頃のストラトの、かなり忠実なリプロダクションといった印象でした。カスタムオーダーのストラトがロック向きのやや硬質な音だとすると、こちらはもっとカントリーやブルースっぽい曲に向いていると言えばいいでしょうか。
即決!まさに衝動買いでした。とにかく音と弾き心地の虜(とりこ)になってしまいました。店頭にあった時の塗装はがれのキズは、純正の塗料で丁寧にタッチアップのリペアをしてもらい、傷跡はキレイに修復してもらいました。
買った当初は、「ド派手な黄色の次は、(普通っぽくない中途半端な)ブルー・・・なんで定番のサンバーストや白とかじゃないの?」と女房に言われ、「また買ったの?!」と当時3歳の娘にまで言われましたが・・・今でも後悔は全くしていません。(笑)
スペックを簡単に書いておきます。
品番 : N-ST-300/R ボディ : アルダー(2ピース、センター合わせ) ネック : 1ピース イースタン・ハードメイプル 指板 : ホンジュラス・ローズウッド 240R スケール : 25 1/2 インチ 21フレット ナット : 牛骨 ブリッジ : スチールプレス、シンクロナイズド・トレモロ、アイアン・イナーシャブロック ピックアップ : Semour Duncan Antiquity II Surfer ピックガード : 3プライ(白/黒/白の「グリーンガード」) 塗装 : ニトロセルロース・ラッカー
ネックの塗装は通常の「ツヤあり」、形状はUシェイプ(Even C)ですので、カスタムオーダーのストラトよりも、若干厚みがあって、握った感触も随分と違います。が、やはりフレットと指板エンドの処理作業が実に丁寧なので、弾きやすく違和感が全くありません。
弦を張り替えようと思っていたので、ついでにピックガードをはずして撮ってみました。
購入後、高田馬場の有能リペア工房「Tones」佐藤さんがお勧めの、ラムトリック・カンパニー製トーン・ブレンダー・システムを装着してもらいました。音のバリエーションを増やし、特にリア・ピックアップの音を太くしてくれるものです。これは、リアまたはセンター・ピックアップの音に、フロント・ピックアップの音を加えていくシステムです。これにより、通常の1 マスターボリューム / フロントピックアップ・トーン / センター・ピックアップ・トーンが、1 マスターボリューム / 1 マスタートーン / ブレンド・コントロールに変わりました。トーン・ブレンダーは、ツマミをゼロにしておけば、元々のピックアップの音色を損なわないようになっているので、とても便利で使えます。
更に、ボリュームとトーン・ポットを、トゥルー・バイパス仕様に換えてもらいました。フルテンにしたトゥルー・バイパス音は、確かに曇りのないピックアップ本来の音なのでしょうが、フィルターが全く掛かっていない分だけ、特に高音域が多少キンキンします。通常の音色が好みの場合は、目盛りをちょっと絞って9にすれば、通常の10のトーンになると思えばいいようです。
キャビティ内の黒い導電塗装は、このトーン・ブレンダーを付けてもらった時に一緒にお願いしたものです。本来 Navigator シリーズのストラトキャスターは、当時の忠実なレプリカを目指しているので、導電塗装の処理はされていません。が、ノイズを拾いやすいけれどシングルコイルの音が好き、そして普段は蛍光灯の下で弾くので、導電塗装を施してもらいました。
ほろ酔い気分で弾いていた時に、うっかりぶつけて負傷。本店に持ち込んで、純正塗料でタッチアップ補修をしてもらえば、また元通りになることは承知していますが・・・今後の教訓にするという意味で、敢えてそのままにしてあります。ニトロセルロース・ラッカー塗装のギターは、ポリ系塗装よりもデリケートなので、大事にしてあげないとね。
弦を張り替える時に、撮っておいたもう1枚。 ボディ側からヘッドに向かって撮ってみました。ホンジュラス・ローズウッド指板は、通常よりもやや厚みのあるラウンド貼りです。ブラジリアン・ローズウッド(通称「ハカランダ」)の指板が珍重されていますが、私は特にこだわりはありません。むしろ、最近の色が薄いハカランダ指板よりも、色が濃くて目が細かければ、ホンジュラス・ローズウッドでも十分だと思っています。
また、ザ・ビートルズのジョージ・ハリスンとジョン・レノンが愛用していたということで、一部のマニアに人気のソニックブルーですが・・・私は、購入当時そのことを知りませんでした。ジョージとジョンのストラトは、1961年(私の生まれ年)製らしいので、フィンガーボードはフラット貼り(通称「スラブボード」)のはずです。
いつか自分のバース・イヤー(生まれ年)である1961年製が欲しいと思ったことも一瞬だけありましたが・・・本物だと、コンディションが良い品で300万円超!ですよ。もっと現実的に考え、妥協してF社のマスタービルダーの忠実な複製でも60万円以上です。
ラウンド貼りとスラブボードの音の違い・・・それを感じ取れ、聴き分けられる程の聴力も経験もない私には、このストラトキャスターあたりが最良の選択だったと思います。
今まではエリクサーかダダリオの弦を使っていましたが、神戸に出張の際に「TONE BLUE」のオーナーに勧められた、「R.Cocco」の09セットを試しに張ってみました。値段は輸入弦にしては安めですが、音に明るい張りが合って良いですね。値段が高くても長持ちするエリクサーとの比較は、もう少し時間が経ってみないと何とも言えませんが。
こちらのストラトキャスターも、もっと弾いて可愛がってあげないとイカンですねぇ。自称「1日15分ギタリスト」が、最近では「週に15分ギタリスト」にまで降格してしまいましたので・・・
次回は、レギュラーメニューの「ニューメキシコ州出張レポート 番外編」をお送りする予定です。
ストラト好きな皆さんには、是非お勧めの1冊ですが、Amazonで中古がなーんと¥9800!? 定価で買っておいて良かった~。アメリカのコレクターたちの所蔵品をスタジオ撮りした、美しい写真がとても豊富。スペックに関する記述、年代別の考察など資料も充実。写真集としての価値もあるとは思いますが・・・
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