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『サンタフェ・インディアンマーケット・マガジン 2013年8月開催号』に掲載されました! [インディアンジュエリー]

 直前の記事『通算78回目ニューメキシコ州出張 2013(平成25)年6月25日(火)~7月3日(水) <備忘録編>』 でも触れましたが、私の写真と(わずかではありますが)取材を受けたコメントが、『サンタフェ・インディアンマーケット・マガジン 2013年8月開催号』に掲載されました。今回は、この件についてお伝えしようと思います。巻末にはプレゼント情報もございますよ! ひとときお楽しみいただければ何よりです。

 

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 この度の取材と掲載用の写真撮影は、世界的に有名になったインディアンジュエリー・アーティスト、当店でも作品を取り扱うコディー・サンダーソン氏の紹介によるものでした。前回、今年1月のニューメキシコ州出張時に彼のアトリエを訪ねた時、 彼からその旨を告げられ、滅多にない機会だったので快諾しました。

 彼と夕食を共にした時、出張の最終日に彼のアトリエを再訪した時の2度に渡って、とてもリラックスした雰囲気で写真撮影をしてもらいましたが、掲載された写真は後の撮影時の1枚です。

 また、掲載されたコメントは、帰国後に編集担当スタッフとのメールのやりとりを何度も繰り返した中から抜粋されたものです。 何人かの日本人バイヤーと同様のやりとりをした中からの抜粋で構成されているので、文章全体の流れから、私のコメントは短くまとめられています。が、質疑応答の形でこちらから返信した内容は、私の職歴から当店の営業内容、日本の市場動向にまで渡る、かなりのボリュームでしたね。

 日本の有名ファッション雑誌でも、過去に何度か取材掲載をしていただいたことがありました。その際は、入稿前に原稿がファックスかPDFファイルで送られてきて→内容をこちらでもチェックして返信→入稿→発売時に掲載誌が送られてくる、という一連の流れで進むのが一般的です。が、今回はそのプロセスがなく、私も日々の業務に忙殺され、取材を受けた事すら忘却の一歩手前でした(苦笑)

 そして、時は経って、久し振りのニューメキシコ州出張となりました。 コディ・サンダーソン氏のアトリエを訪れた際、「ほら、これ。出来上がって届けられたばかりだよ!」と渡されたのが、この1冊でした。この時ばかりは、嬉しいやらビックリするやらで、かなり興奮しましたねぇ。

 

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 既に他の仕事関係のアポイントが入っていましたが、その合間を縫って、サンタフェ・インディアンマーケットの主催団体であるSWAIAオフィスに、お礼かながた挨拶にお邪魔してきました。この2枚の写真は、居合わせた女性スタッフに記念に撮ってもらったものです。余分にあった本の他に、オフィシャルTシャツまでいただいてしまいました!(喜)    

 さて、ここでいよいよ肝心の雑誌をご紹介します。諸般の事情から、表紙と掲載2ページのみとさせていただきますが、どうぞご了承下さい。

 

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  これが表紙です。オフィスにお邪魔した時点では、モデル着用のオフィシャルTシャツはまだプリントが仕上がっていなくて,残念ながら手に入れることは出来ませんでした。

 

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 コディー・サンダーソン氏の作業を見入る姿、彼の作業を手伝うシーン等、何十枚も撮ってもらった中で・・・彼に冗談でプリントしてもらったオリジナルデザインのインスタント・タトゥーと、その基になった彼のペンダント作品を並べて撮ってもらった写真が採用されました。

 ちなみに、私の体には本物のタトゥーはありません。タトゥーを彫っちゃうと、家族でスーパー銭湯に行くささやかな楽しみがなくなってしまうので・・・

 

            ウォーターマーク入り サンタフェ・インディアンマーケット・マガジン 139ページ.jpg

 拙い私の英語力ではありますが、こちらのページを翻訳してみましたので、以下にコピーを貼り付けます。ちょっと長くなりますが、どうぞご一読下さい。

 文脈的にどうしてもぎこちない箇所がありましたので、ごく一部は意訳しましたが、編集スタッフに敬意を払い、出来るだけ原文に忠実に訳したつもりです。どうぞご了承下さい。

 

 

【日本人はトルコ石の青い色が大好き】

 「我々日本人は、トルコ石のブルーを空か海の色だと感じている」と、自身が経営するギャラリーの仕入れでサンタフェ・インディアン・マーケットに訪れる小寺康友氏は語る。彼は、毎年8月に出張を重ねる日本人バイヤーの一人である。ターコイズとインレイのジュエリーを専門とする小寺氏は、「我々は、あらゆる種類のジュエリーを日本国内で買う事が出来るが、アメリカン・インディアン製であることはとても重要な意味がある」とも指摘している。
 日本においては、ネイティブ・アメリカン・アーティストの手によるジュエリーは、何十年も需要があり続けるが、近年のインターネット普及などにより、ますます人気が盛り上がってきている。小寺氏は、長野県の軽井沢で(有)スカイストーン・トレーディングを経営している。
 ネイティブ・アメリカン・ジュエリーを愛する別の日本人バイヤーに、人口20万人ほどの新潟県上越市で1990年に「ベアトラック」を開業した小林正茂(私)がいる。上越市のような、さほど人口が多くない地域においても、ネイティブ・アメリカン・ジュエリーの販売は好調であり続けるようだ。「多くの日本人は、アメリカン・インディアン・ジュエリーが持つ手造り、伝統的なデザイン、1点モノの雰囲気を好む」と、小林(私)は語る。
 日本のギャラリー・オーナー達が好むネイティブ・アメリカン・ジュエリー作家には、Olin Tsingine(オーリン・ツィンジーニ、セナジーニ)、Isaac Dial(アイザック・ダイアル)、Steve LaRance(スティーヴ・ラランス)、Lyndon Tsosie(リンドン・ツォーシー)等がいる。

 

【文化の共鳴】

 「私の場合、コンテンポラリーな作品よりも、むしろ伝統的なデザインのナバホ作品やホピのオーバーレイ作品を探している」と、小林(私)は語る。
 日本人バイヤー達は、「コレなら、多分、売れるだろう」と直観的にピンと来る特別な逸品をも探し求めている。「言葉で表現するのは難しいのだが・・・一部の人々にウケる特別な作品は存在する」と、兵庫県神戸市サニーブレスのオーナー 山田かつ子さんは示唆する。
 「日本においては、アメリカン・インディアン・ジュエリーを、日本のトレンド・ファッションと一緒に身に着けるのを好む」と、東京のブレーブス・トレーディングのオーナー薄井英希氏は説明する。「トレンド」という言葉で、カジュアルなビジネスウェアから日本の特徴的なストリートファッションの組み合わせ・着こなしまでの、ファッションの幅の広さを指摘している。それは、カジュアルとフォーマルの出会い、アニマル柄とメタリック素材の出会い、或いはもっとガチャガチャとしていて騒々しい素材やパターンの融合と言った方が解り易いかもしれない。
 日本には、アメリカに対する憧れがあるようだ。「日本人はアメリカに憧れている。我々は、自分達の文化とアメリカの文化の調和を目指している」と、薄井氏は語る。
 彼はまた、日本とネイティブ・アメリカンとの文化的なつながりについても明瞭に語っている。「日本の宗教である神道は、自然への愛と先祖への崇拝を強調している。(我々)日本とネイティブ・アメリカンの文化には共通点がある。それ故に、我々はアメリカン・インディアン・ジュエリーに親しみを感じる」と。

 


【魅せられた人々】

 学者であり「ビヨンド・バックスキン」のブログ著者でもある、ジェシカ・メトカルフェ博士(ノースダコタ州チペワ、タートル・マウンテン)は、「日本をはじめとする諸国の人々は、ネイティブ・アメリカン・ジュエリーに魅力を感じている」と確信している。何故ならば、ネイティブ・アメリカン・ジュエリーのようなアート形態は、世界中の何処を探しても見当たらないからだ。自身が愛用している(インディアン)ジュエリーの良さを誰かが認めてくれる時、文化的な遺産を共有する機会を得るような気がするものだ。現代にまで継承されているユニークな文化遺産の一部である、ネイティブ・アメリカン・ジュエリーを身に着けるというのは、ちょっと神秘的な事なのだ。
 日本の(インディアンジュエリー)専門業者達は、「我々の主要な顧客層は、日常で身に着ける事を主とする30~40代の男性である」と言及する。スタンプワーク、トゥーファキャスト、インレイやオーバーレイは、いずれも彼等の顧客層に人気がある。「日本人にとって、ナバホのゲイリー・リーブスの力強いスタンプワークは、インディアン・ジュエリーの基本形となった」と、薄井氏は言う。彼は、(自身の)顧客の90%は男性だと推測する。彼は、もっと女性客の需要を高める事、女性アーティスト作品の市場開拓にも努めている。「ジェニファー・カーティスは深くて素晴らしいスタンプワークの作品を作るが、作風は女性的だ」と感じている。そして、「高額商品を売るようになって、顧客の年齢層も上がってきている」と見ている。
 30代でフィロソフィー・アーツの代表である荻野春奈さんは、「私の顧客は(もっと)若い」と述べる。荻野さんは、「女性も男性と同様に、カジュアルな服装で高価なジュエリーを身に着けるが、好みの素材は違うようだ」とも指摘する。「女性は、ダイアモンドとゴールドが好きだ」と・・・・
 サニーブレスにあっては、かなり様子が違ってきている。「医師、大学教授etc・・・老いも若きも・・・様々な人々が当店の顧客にはいる」と、山田さんは語る。

 


【ハンドメイド・クオリティ】

 文化的な魅力の他に、「インディアンジュエリーは、ハンドメイドで1点モノが多いので、我々は(身に着けることによって)他の人々に対して優越感を感じることが出来る」と、薄井氏は半分冗談ぽく語る。「ネイティブ・アメリカンの卓越したデザインは模倣出来ないが故に、日本人はとても魅力を感じている」と、コディー・サンダーソン氏の下で銀細工を学び、クラフトマンシップを磨き上げた荻野さんは強調する。そして、「日本の市場には、模倣品も非常に多い」とも付け加える。
 他の日本人業者は、まずインディアン・マーケットでアーティストと出会い、その後、彼等のアトリエ(スタジオ)に招かれて、直にネイティブ・アメリカン・ジュエリーの事を学んでいる。薄井氏は、ダリル・ディーン・ビゲイ氏の所でトゥーファキャストに、またトーマス・カーティス氏、ジェニファー・カーティス女史やゲイリー・リーヴス氏の所でスタンプワークに挑戦した。「自分にとっては(インディアンジュエリー作りは)とても難しい作業であり、彼等の技術の高さには感心している」と語っている。
 山田さんは、「日本のみならず、世界中には多数の素晴らしいジュエリー作家が存在する。銀細工職人も同様である。彼等は、自らの作品の中で、彼等の文化と歴史を表現している」と指摘する。彼女は、「現代のような大量生産の時代にあって、人々は身に着ける(インディアン)ジュエリーに何らかの意味を見出したいのだ」と信じている。インディアンマーケットは、その「意味」をみつける場所でもある。

 

 毎日の仕事の合間に少しずつ和訳をしてみましたが、改めて自分の英語力の未熟さを痛感しました。自分の仕事に関する事ならば、自分の伝えたい事を何とか英語で表現は出来るのですが、人が書いたり言ったりしたことを理解する力はまだまだですね。これからの課題がみつかりました(苦笑)

 

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 別の日にちょっと時間があいたので、再びSWAIAオフィス前でセルフポートレイトを撮ってみました。こんな事は滅多にやらないんですが、いい記念になると思いまして・・・・

 

 

※ 2013(平成25)年7月30日(火) 追記

 マーケット開催・マガジン編集のSWAIAのご厚意により、掲載誌の追加分が届きました!

 

 日頃のご愛顧に感謝して、インディアンジュエリー、オルテガ社製品、洋書をご注文のお客様 先着更に10名様に、謹んで「インディアンマーケット・マガジン 2013年8月開催号」をプレゼント致します。貴重な現地情報が満載ですよ!

 部数に限りがございますので、掲載誌がなくなり次第、このキャンペーンは予告なく終了させていただきます。どうぞご了承下さい。

 

 下記のバナー、リンクをクリックすると、当店のオンラインショップにジャンプします。

 

↓  ご注文を心よりお待ちしております  ↓

 

  

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オルテガ社製チマヨ・ベスト&チマヨ・ブランケット、アメリカ合衆国ニューメキシコ州とアリゾナ州でみつけてきたインディアンジュエリー、デッドストックのペンドルトン・ブランケット、関連洋書etcを、オンラインショップで販売しています。(代引き送料・手数料は無料サービス中です)

 

実店舗にも是非ご来店下さい!

オンラインショップで販売している商品は、全て実店舗にストックしてますので、店頭で実物をご覧いただき、ショッピングをお楽しみいただけます。

クルマでご来店の際は、本町商店街の共同駐車場をご利用下さい。お買上げの際に、無料駐車券を差し上げます。

出張や、東京・大阪での展示即売会で臨時休業をすることがございます。ご来店前にご確認いただければ幸いです。

グーグルマップでも当店をご確認いただけます


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侘び助

何時も押すだけで、ごめんなさい。
by 侘び助 (2013-07-23 00:05) 

paddies

大事なものがまた一つ増えましたね!
by paddies (2013-07-23 06:08) 

Silvermac

初の生出演ですね。
by Silvermac (2013-07-23 06:14) 

YAP

私もアメリカ先住民の文化は大好きです。
心に響くものを感じます。
by YAP (2013-07-23 08:14) 

ベアトラック

>侘び助 さん、おはようございます。いつもありがとうございます。

いえいえ、どういたしまして。お気になさらず。これからもよろしくお願いします。


>paddies さん、おはようございます。

一生の思い出が出来ました。この本は家宝にします!


>Silvermac さん、おはようございます。いつもありがとうございます。

あまりに嬉しくて、つい出てきちゃいました(笑)
by ベアトラック (2013-07-23 09:37) 

ベアトラック

>YAP さん、おはようございます。いつもありがとうございます。

日本人の感覚と共鳴する部分が多いような気がしますね。
by ベアトラック (2013-07-23 09:39) 

nicolas

すごいですね!
これは桐箱に入れて、代々家宝にしなくてはですね!
確かにターコイズの青は、特別な青に思えます。
海と空を足して、すこーしだけ白い雲を足した感じかな。
素敵な青ですよね~
by nicolas (2013-07-23 21:48) 

ベアトラック

>寂光 さん、こんばんは。いつもnice!をありがとうございます。
by ベアトラック (2013-07-23 21:57) 

ベアトラック

>nicolas さん、こんばんは。いつもありがとうございます。

閲覧用と永久保存用の2冊を自分の為に確保しました!(笑)
美しいターコイズの青は、何ともいえない特別な色ですよね。大好きです。
by ベアトラック (2013-07-23 22:01) 

ベアトラック

>チヨル さん、こんばんは。いつもnice!をありがとうございます。
by ベアトラック (2013-07-24 18:05) 

ベアトラック

>ネオ・アッキー さん、こんにちは。nice!をありがとうございます。
by ベアトラック (2013-07-25 10:50) 

ベアトラック

>ナツパパ さん、こんにちは。いつもnice!をありがとうございます。
by ベアトラック (2013-07-26 16:09) 

たいへー

次回は、白い歯の笑顔でお写りください。(笑
by たいへー (2013-07-27 09:23) 

ベアトラック

>たいへー さん、いつもありがとうございます。

は、は、は、努力します(笑) 自分撮りは滅多にしないので苦手ですねぇ。しかも、通行人の前で一人ニッコリしていたら、怪しい東洋人と思われそうで・・・
by ベアトラック (2013-07-27 12:26) 

ベアトラック

>獏さん、こんにちは。いつもnice!をありがとうございます。
by ベアトラック (2013-07-28 15:57) 

ベアトラック

>Krauseさん、こんにちは。いつもnice!をありがとうございます。 
by ベアトラック (2013-07-31 13:20) 

ベアトラック

>tommy88さん、おはようございます。nice!をありがとうございます。
by ベアトラック (2013-08-01 08:35) 

ベアトラック

>(。・_・。)2k さん,こんばんは。いつもnice!をありがとうございます。
by ベアトラック (2013-08-03 22:21) 

ベアトラック

>とんちゃん さん、こんにちは。いつもnice!をありがとうございます。
by ベアトラック (2013-08-04 15:34) 

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