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通算51回目ニューメキシコ・アリゾナ州出張 第8日目(帰国日) 8月1日(火)~2日(水) [ニューメキシコ州 出張日記]

 今朝は5時に起床。アルバカーキ空港から8時半発のサンフランシスコ行き直行便に乗らなければならないので、あまりゆっくりも出来ない。シャワーを浴びた後、本業サイトのトップページに軽く書き込みをし、メールとブログのチェックをする。ハイスピードとはいえ、やはり日本のADSLに比べたらかなり遅くて、こういった時にはムチを一発入れたくなるが、これも仕方が無い。前回4月の出張までは、アナログ回線でメールチェックのみしか出来なかったことを思えば、格段の向上であるのだから。ブログにコメントをくれた皆さんへの返事も途中でやめて、早々にチェックアウトに向かう。

 

 

外は、相変わらず土砂降りの雨である。昨日からずっと降り続けていたのであろう。こんなことは、ニューメキシコ州では非常に珍しいに違いないが、嘆いてばかりもいられない。ずぶ濡れになりながらクルマの後部に荷物を積み込み、ハンプトン・インを後にする。レンタカー・センターに向かう途中の道は、昨日と同様、所々低い場所で川のように水が流れ、まるでモーターボートを操縦しているような気分になった。

6時半、レンタカーを返却し、アルバカーキ空港を往復するシャトルバスに乗る。日本の自宅を出る時にさしていた折り畳み傘が、まさかニューメキシコ州でも大活躍しようとは、思いもしなかったことである。

空港のチケット・カウンターで手続きを済ませると、すぐに手荷物検査のチェック・ポイントに並ぶ。従来からのX線チェック・ゲートの前に、見慣れない新しいゲートが増設されていた。指示に従ってゲートの下に立ち止まると、両脇からブッシュ、ブッシュと音を立てて、空気が体中に吹き付けられる。さっきから、工事現場の塗装作業で使う、エアー・コンプレッサーのような音がしていたものの正体は、これだったのか・・・多分、硝煙反応か何かのチェックなのであろう・・・撮影禁止エリアなので、写真をお見せ出来ないのが残念だ。

サンフランシスコ直行便の搭乗時間まで、まだ1時間以上の余裕があるので、搭乗ゲート近くのROUTE 66 BREWERY (ルート66・ブリュワリー)で、ゆっくりと朝食を味わうことにした。注文したのは、Santa Fe Omelet、コーヒーとオレンジジュース。オムレツの中身は、トマト、タマネギ、ピーマンにチーズ。サイドのサルサ・ソースを付けながら食べるのは、ニューメキシコ州で最後に摂る食事としては、まさにピッタリの気分であった。

食事を終えて搭乗口に行くと、ノート・パソコンを使う為の長テーブルとライティング・チェア、そして壁面には多数のコンセントが設けられていた。これはありがたい!折り畳み傘を乾かす間、さっそく無料のワイヤレスLANに接続してみる。が、やはり遅い。ここで、やり残したブログのコメント返礼を書き込めるかと思ったが、無理のようだ。諦めて、写真の整理をしながら、残りの搭乗時間を待つことにする。

5分、10分、20分・・・出発時間がどんどん遅れていく。サンフランシスコから成田行きの国際線乗り換えに1時間半の余裕があったが、さすがにこの先ちょっと心配になってきたので、ユナイテッド航空の地上職員さんに尋ねてみた。親切な女性で、念の為に、次の便のビジネスクラスを予備として押さえてくれた。これなら、当初の便の2時間後のフライトなので、万が一の時も何とかなるだろう。

そうこうしているうちに、やっと搭乗が始まった。なんでも、トイレの排水機能に問題があって、フライト中はトイレが使えないから、予めご容赦を!とのことである。あわてて搭乗口近くのトイレに駆け込んだ人が何人かいたのは、言うまでもないことである。Everything is unpredictable.(全ての事は予測不能=いつ何が起こるかわからない)アメリカ出張の際には、時々この言葉を思い出させるハプニングが起こるが、物事はなるようにしかならないし、その場その場で臨機応変に対応していくしかないようだ。

サンフランシスコ直行便の機内では、「裸の銃を持つ男」の主人公を演じたレスリー・ニールセンにそっくりな客室乗務員が、遅れの詫びをしながら、愛想良く気前良く色々な飲み物やスナック菓子を勧めてくれた(その様子が、まさに「裸の銃を持つ男」そのままだった)が、元々トイレが近い体質の私は、水を1杯もらうだけにして、いつものように後はひたすら眠り続けていた。

ちょうど1時間遅れの出発となってしまったが、サンフランシスコ到着は予定の40分遅れまでに追い付くことが出来た。やれば出来るじゃないか。これから歩いて国際線ターミナルに向かうと、手荷物検査で時間を大幅に取られ、まず間に合わないことは明白だったので、国際線ターミナル直行バスに乗り込んで、手荷物検査ゲートをスルーして搭乗口近くに辿り着くことに成功した。

既に搭乗は始まっていたが、十分な余裕を持って乗り込むことが出来たのは嬉しかった。ウェルカム・シャンペンが、普段よりも更に美味しく感じられたのは、言うまでもない。

今日も、機内食は「オベントー」を注文する。ニューメキシコ州に滞在中は、アメリカならではのハンバーガー、バーベキューや地元料理を沢山食べまくったので、さすがに和食が恋しくなる。これも枯れてきた証拠か・・・しばらくの間は、まとまった肉の塊り料理は遠慮したいものである。

ちなみに、今回の前菜は、鰻巻き卵焼き、カリフォルニアロール、牛肉ワイン煮、ひじき田舎煮、帆立の香り揚げ、細うどん。主菜は、白身魚香味焼き、焼き椎茸、焼きナス、五色なます、冬瓜と野菜の炊き合わせ、花形ゆかりご飯であった。正直いって、ホッとする。単品をガツンと延々食べ続ける料理から、ちょっとずつ色々な品を飽きずに食べられる日本の料理に変わって、少しずつ日本モードに自分自身をシフトチェンジしていけるような気がしてくる瞬間である。

料理を食べ終わったら、あとは眠るのみ。ひたすら眠る。フライト途中のスナックも、到着1時間半前に出される軽食も全て食べずに、ただひたすら眠り続ける。これが私には一番合っている。

 

成田空港には、予定よりも15分ほど早く、2日(水)の午後2時前に到着した。税関も空いていたので、持ち帰り荷物の通関処理も手間取らずに済ませることが出来たのは幸運だった。空港内のJRみどりの窓口で帰りの新幹線の指定席を取ってから、スカイライナーで上野へ向かう。スカイライナーの車内でも、1時間ひたすら眠り続けた。

京成上野駅から地上に出ると、上野公園からセミの大きな鳴き声が聞こえ、日本の夏の蒸し暑さをジリジリと実感した。その後、JR上野駅構内のお蕎麦屋さん「いろり庵」で、枝豆とおでんを肴に、生ビールを1杯だけ楽しむことにする。「魚卵系苦手同盟」の皆さんに、コメント多数書き込みのお礼を兼ねて、回転寿司で好物ネタのイクラ・数の子・ウニなんぞを注文した写真を撮ろうかとも思ったが、気分は枝豆にビール!であった。このお店は、夕方4時から夜のおつまみメニューが加わって、それらもとても魅力的ではあったが、長野新幹線の時間もあるので、今日のところはこれにて。

長野新幹線、その先の在来線「信越本線」も、時差ボケが手伝ってか、ほぼ爆眠状態(公共機関の乗り物に乗ると、睡魔が襲うのは体質的なものか)のうちに、無事定刻の夜8時9分に高田駅に到着。いつもより早目の時間であり、小1の娘が夏休みということもあって、珍しく女房と娘が改札口の外に迎えに来てくれていた。やっぱり住めば都、No Place Like Home である。

 

これで、今回の通算51回目ニューメキシコ・アリゾナ州出張は、お陰様で無事に終わりました。そのうち、撮り貯めした写真と共に、「番外編」を検討中です。本業のはかどり具合が見えてきたところで、公開していきたいと思いますので、どうぞご期待下さい。

 

これは、3日(木)の早朝ウォーキングで撮った、高田公園の蓮と我が家の朝顔です。蓮はこれからがまさに見頃、朝顔は出張中に開花のピークを過ぎていました。

 

本業サイト http://www.e-beartrack.com では、この度の「平成18年7月豪雨」被災地への義援金チャリティーを行なっています。詳しくは、左カレンダーの7月22日(土)をクリックするか、http://blog.so-net.ne.jp/beartrack/2006-07-22 からご覧下さい。

 

最後は、映画「ミラグロ」に戻って、音楽監督を務めたデイブ・グルーシンの1枚を。彼が、わが愛するニューメキシコ州サンタフェ在住とは、奇遇ですねぇ。「ミラグロ」のサントラはCD化されていませんが、このCDの最後の組曲が、「ミラグロ」サントラからのダイジェストです。アルバム全体としても良い出来栄え。マーカス・ミラー、オマー・ハキム、ブランフォード・マルサリスらの心地よい緊張感が、夕暮れ時のサンタフェのドライブにぴったりです。

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  • アーティスト: Dave Grusin
  • 出版社/メーカー: GRP
  • 発売日: 1989/09/12
  • メディア: CD



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